応募対象の概要
「体験型食のテーマパーク」をコンセプトに、四国・徳島・鳴門に訪れた方が立ち寄る四国の玄関口にある道の駅。施設自体の目的地化と多くのメディア露出を通じて、地域の魅力を全国に発信するとともに、鳴門市の認知度やブランド価値を高める役割を担う。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
施設の計画段階からフェーズフリーの考えを参考にしており、上記記載の平常時の役割はもとより、鳴門市の新たなランドマークとして、津波避難や食料供給など、非常時における役割も果たす施設。日常から防災意識を持たせる工夫を行うとともに、災害発生時でも防災的観点から地域貢献に寄与できる施設である。
カテゴリ
被害のレベル
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
75 /100点
クルマ移動の休憩地としてだけでなく、食事や買い物のための目的地として計画されており、日常時の「When」で評価が高い。また、コミュニティ機能を持った賑わい創出の場であることから「Why」も高く評価されている。災害時には避難所として流通備蓄による食料供給も可能で、津波避難を想定した屋上スペースがあり、非常時の「When」「Why」も高い評価となっている。子どもからお年寄りのみならず、要支援者まで、広く利用できる施設であることから、日常時と非常時の「Who」でも評価が高い。
有効性評価
76 /100点
エンターテインメント性の高い売り場に豊富な品揃えの商品展開で、「日常時QOL影響能力」が高く評価されている。災害時には避難所として食料供給ができるため、「非常時QOL影響能力」も高い。また、賑わいを生み出し、子どもが楽しめる空間は、「機能面デザイン」に加えて「情緒面デザイン」でも高い評価を得ている。いつも使っている場所での避難や食料支給などが、「方法理解」と「場面理解」にもつながっている。さらに、道の駅の新しいあり方を具現化している点で、「開発促進」と「価値共有」で高い評価を得ている。
総評
一般的な道の駅のようなクルマ移動の休憩地点ではなく、「体験型食のテーマパーク」として、様々な世代の人々が集まり、交流できる目的地としての存在が、「汎用性」の面で高く評価されている。非常時に避難を要する場面でも、普段利用している施設であることが「有効性」の評価を高めている。屋上ジップラインでの空中散歩、滑り台やキッズルームなどの子ども用施設に加え、オリジナルの食事やスイーツも充実しており、単なる道の駅を超えた日常時の価値と共に、津波対策の高所避難や食料供給の機能を有している点で評価が高い。
受賞者コメント
道の駅「くるくる なると」は、「体験型食のテーマパーク」をコンセプトとした、四国の玄関口にある道の駅である。平常時については、交流人口の拡大と地域の魅力を全国に発信する役割を担っている。施設の計画段階からフェーズフリーの考えを参考にしており、平常時の役割はもとより、津波避難や食料供給など、非常時における役割も果たす施設として、災害発生時でも防災的観点から地域貢献に寄与できる施設となっている。
受賞者プロフィール
鳴門市役所