子ども食堂防災拠点化事業

応募対象の概要

地域の地縁組織がだんだんと衰退する中子ども食堂が地域の居場所となっている。この取り組みが地域の中心となりもしもの時には日常食事を作っている場所でもあり安心する場所で安全な食事がいただける。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

子ども食堂は地域で活動している人たちが中心的に行ってきていて地域のコミュニティの場にもなってきている。多様な人たちが集まり日頃から連携しながら、行政や社協とも協働して子ども食堂を開いている。たくさんの人たちが集まっている場所で防災力を高めることで、いざというときにみんなで子どもを守ることや地域の方々を守ることができる。そんな地域の防災力を高めることを子ども食堂が通常の取り組みと一緒に行っていき、もしもの時には居場所と同時に炊き出しの連携をしていくことで安心安全な食事も提供できる。
日常時 子ども食堂防災拠点化事業:日常時
学校区単位で公民館で子ども食堂をを行っている多様な方々が集まりコミュニティの場として安心できる場所である。フードパントリーとしてひとり親支援をすることで災害時に弱者となる方々とも繋がっている。
非常時 子ども食堂防災拠点化事業:非常時
体育館で子どもたちと防災キャンプの時のごはんとして子ども食堂を出張して行っているが、まさかの時にはこの活動が実際の災害時に役に立ち常に地域と繋がっていることが困った人の力にもなれると思っている。フードパントリーの取り組みが配給システムとなる。
カテゴリ
C
被害のレベル
04
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
64 /100点
汎用性

子ども食堂を通じたコミュニティの形成が、人々に安心感を与えることで日常時の「Why」が評価を高めている。ひとり親の子どもだけでなく地域の多様な参加者・支援者を増やしていることが、「Who」で評価されている。また、フードパントリーとしての機能は、そのまま非常時の炊き出しや配給の仕組みとなるため、「Why」が特に評価されており、もしもの時に災害弱者となる多くの人々への汎用性の高さが「Who」での評価につながっている。

有効性評価
63 /100点
有効性

地域の支援やボランティアを通じて、ひとり親世帯の子どもを中心に、「食」に関して「日常時QOL影響能力」を高めている。同時に、地域コミュニティのつながりを作り出すことで災害弱者に対する「非常時QOL影響能力」でも高く評価されている。貧困問題、地域間格差、社会的孤立などの課題解決につながるため、「機能面デザイン」でも評価が高く、「方法理解」「場面理解」においても直感的で分かりやすいと評価されている。「災害想起」「意識向上」にも役立ち、「価値共有」の評価も高く、普及しやすいと言える。

総評

生活困窮者やひとり親家庭への食糧支援から始まった子ども食堂が、人口減少、地域間格差、社会的孤立など、この地域が抱える特有の課題を解決すべく、人々の拠り所として大きく発展している。「食」を通じて多様な人々のつながりを生み出すことで、災害時の助け合い、食糧供給への安心感をもたらす仕組みは、日常時と非常時双方の「汎用性」を高めている。ひとり親の子どもだけでなく、地域の多様な人々の日常の居場所、活躍の場として災害時にもその機能を発揮するシステムは「有効性」を高めており、フェーズフリーの概念に当てはまる活動として高く評価できる。

http://子ども食堂防災拠点化事業:総評
受賞者コメント
子ども食堂は日頃から地域に根ざし、いろんな形で地域の人々の繋がりを作っている。いつも=もしもの時でもみんなの居場所になり、子どもを守りみんなを守るそんな多世代交流拠点。全国で7300箇所以上のいろいろな形の子ども食堂がいつも、も、もしももよくする活動を目指し、頑張っている。
特定非営利活動法人U.grandma Japan
受賞者プロフィール
特定非営利活動法人U.grandma Japan